
「経営者うつ」という言葉をご存知でしょうか。
うつ病やうつ状態は、経営者や上級管理職の間でも決して珍しいものではありません。むしろ、日常的に強いストレスやプレッシャーと向き合い、「休むこと」や「弱音を吐くこと」が許されない環境に置かれがちな経営者ほど、メンタルヘルス不調のリスクは高まります。
本コラムでは、経営者うつの特徴や背景、予防のためのセルフケア、そして「経営者が自分を守る」ために知っておくべき知識と実践的なヒントを詳しく解説します。
経営者うつの特徴と背景
経営者うつは、一般的なうつ病と同じく「気分の落ち込み」「意欲の低下」「睡眠障害」「食欲不振」「自己否定感」などの症状が現れます。しかし、その背景や発症要因には経営者特有の事情があります。
経営者うつがもたらすリスク
経営者自身のうつ状態は、個人の健康問題にとどまらず、組織全体に甚大な影響を及ぼします。
経営者うつを防ぐためのセルフケアのポイント
経営者は自身のメンタルヘルスを「自己管理」の一部として捉え、日常的なセルフケアを習慣化することが重要です。
「睡眠負債」はあらゆるメンタル不調の最大の要因です。
毎日7時間前後の睡眠を確保し、就寝前はスマホやPCを早めに切り上げ、できるだけリラックスできる環境を整えましょう。
眠れない時は、医師や専門家に早めに相談することも大切です。
栄養バランスの良い食事と、ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、ストレスホルモンを下げ、脳の回復力を高めます。
忙しい時ほど、食事を抜いたり、運動を後回しにしがちですが、「最優先タスク」としてスケジュールに組み込むことをおすすめします。
仕事以外の世界に意識を向け、趣味や家族・友人との時間を大切にすることで、脳や心の「休息」が得られます。
「遊び」や「休息」は決して無駄ではなく、むしろ生産性や創造性を高める投資です。
悩みや不安、ストレスを紙に書き出したり、信頼できる相手に話すことで、気持ちが整理され、客観的に自分を見つめることができます。
うつ症状が疑われる場合や、心身の不調が長引く場合は、専門の医師や臨床心理士・公認心理師に早めに相談しましょう。
「経営者だからこそ、専門家の力を借りて良い」のです。
経営者うつの予防事例
「休む勇気」を持つ重要性
「休むこと」は決して怠けではありません。むしろ、経営者の最重要タスクの一つです。
うつ状態が進行すると、適切な判断や行動ができなくなるため、「自分のため、会社のために休む」という視点が必要です。
まとめ:経営者が自分を守ることは組織を守ること
経営者うつは、気合や根性だけでは乗り越えられません。日々のセルフケア、早めの専門家相談、そして「自分を大切にする心」を持つことが、長期的な経営力の源です。
自分を守ることが、会社と社員、そして家族を守ることにつながります。
どうか、「経営者だからこそ、まず自分を大切にする」ことを忘れず、健やかなリーダーシップを育んでください。
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