企業でメンタルヘルス対策をしていると、さまざまな診断名と出会います。
本シリーズは、できるだけわかりやすくそのような診断名を解説することを目的としています。
第一回 パニック障害はこちら
第二回 強迫性障害はこちら
第三回 ○○状態はこちら
今回は、社会不安障害です。
社会不安障害とは、スピーチ等人前で話すことを過度に恐れ、回避してしまい社会生活に影響を及ぼしている状態で、昔は対人恐怖症とも言われていました。
社会不安障害の方は、高い頻度で否定的なことをいい(例えば、「私は馬鹿な真似をするだろう」)、不安に満ちた自己への注意が顕著です(例えば、常に自分が赤面していないか注意をしている)。
社会不安障害の方は、一生懸命対人交流を避けることに全勢力をかけているともいえます。
会社で、プレゼンを”過度に”避け、あるいは対人交流を避けている人がいる場合は、この社会不安障害で悩まれている可能性もあります。
日本人の特徴として、それほどプレゼン大好き!という人は少ないのかもしれませんが、部下の回避行動が顕著な場合で仕事に影響を及ぼしている場合は、専門家に一度相談をしてみるのも手です。それまで自身の指導が悪いと思われていた上司が、問題解決につながったケースもあります。
社会不安障害は、薬物療法と認知行動療法を組み合わせることでかなり効果があります。
当事務所のような、専門家への早めの相談が大切です。
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