心の健康づくりにおける「4つのケア」は、
・セルフケア
労働者自身がメンタルヘルスについて正しい知識を持ち、ストレスに気づき、ストレス対処を行う
・ラインケア
直属の上司による、職場環境改善や部下からの相談対応、メンタルヘルス不調による休職者の職場復帰支援
・事業所内産業保健スタッフによるケア
・事業所外資源によるケア
となっています。
では、ラインケアとして直属の上司はどのようなポイントに気を付けて部下の変化に気づけばよいでしょうか?
・勤怠管理面から
遅刻・早退、欠勤、無断欠勤、休暇取得数の増加
時間外労働の増加 等
・業績面から
これまで比較して能力の低下・ミスの増加
集中していないように見える 等
・コミュニケーション
視線が合わない、会話が減った、泣き言を言うようになった
必要以上に自身を卑下する、感情のアップダウンが激しい、辞めたいという 等
・身だしなみ
寝癖がたっている、髪がぼさぼさ、朝アルコール臭がする 等
があります。
ここで大切なのは、直属上司に求められているのはあくまでも病気がどうかを判断するのではなく、職場での状況に変化が起きていることに気づくこと、そしてその状況を適切な人につなぐことです。
ラインケアを学ぶとすべてを上司がしなくてはならないと思いプレッシャーに感じる人がいますが、それは違います。
あくまでもラインケアは、上記兆候に気づけるように普段から部下とのコミュニケーションに気を配ることが大切ということです。
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