残業代を減らすというのは、経営者にとって関心の高いことです。
よくある話としては、時間になったら強制的に電気を消すなど、残業を物理的にさせないようにする方法です。
しかしながら、物理的に終わりの時間を区切ったとしても仕事は減らず本質的な解決になりません。
モチベーションが下がったり、家で持ち帰って仕事をしているだけになってしまうかもしれません。
残業時間を減らすためには、そういった見せ掛けだけの方法では困難であると考えています。
本質的な解決策の一つは、時間への意識を変えることです。
時間への意識を変えるとは、所定時間が8時間なら8時間の労働の質を上げることです。
例えば恒常的に残業の多い職場では、ダラダラとたばこ部屋や休憩所で社員が雑談している時間が案外多かったりします。残業が前提ですから、終業時間間際になっても特に焦ったりはしません。
一方で、私もかかわった職場ですが、所定時間内に必ず仕事を終わらす職場は、事業所内での移動も小走りで時間を大切にしていました。また例えば電車事故で電車が遅れたとしても賃金はその分減額されていました。そのかわりきちんと終業時間には全員帰社しすごくメリハリがとれていました。
仕事は必ず所定時間内に終わらすことを上司の評価項目にいれると、組織は限られた時間でいかにアウトプットを出すかを考え始めます。
そのような時間への意識が変わると、無駄な資料作成、無駄な会議も減っていきます。
残業代としてこれまで払っていた分、給与が減るというのではなくきちんと賞与に還元することでよりモチベーションがあがる仕組みづくりが経営者には必要なのではないでしょうか?
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