メンタルヘルス対策をしていると、さまざまな診断名と出会います。
本シリーズは、できるだけわかりやすくそのような診断名を解説することを目的とします。
第二回目は 強迫性障害です。 第一回パニック障害はこちら
強迫といっても誰かにお金などを脅し取られるのではありません。個人の持っている考え(観念)が、その行動をせざるを得なくし、その結果社会生活に障害を及ぼしている状態のことを、強迫性障害といいます。
身近な例としては、潔癖症と言われる状態がとてもひどくなった状態をイメージするとわかりやすいと思います。
きれい好き自体は別に悪いことではありません。しかしながら、過度にきれい好きで仕事ができなくなると社会生活に悪影響を及ぼしてしまいます。
例えば、他人が触った書類にアルコールスプレーをかけなくては触れないという状態ですとなかなか仕事に集中することは難しいと考えられます。
もう一つ身近な例として、家の鍵を閉めたかな?と不安になる例があります。これが1日に1度だけなら皆様も経験があると思いますが、重度の強迫性障害の方になると一日に何十回確認しても不安で、結果なかなか会社に行くことができないという例もあります。
強迫性障害の方は、その考えが不合理であるとは気づいていません。
管理職としては、過度に職場生活に影響を及ぼしている場合には(例えば遅刻が多い等)、その行動結果に対してのみ注意し(いくら心配しすぎだよと伝えても本人には理解できないため)、本人もどのようにすれば解決するのかわからないといった場合は、早く専門家につなげることがとても大切です。
実際のケースでは、管理職が一生懸命”治療”をしようとし、問題が複雑化しているケースをよく見ます。
繰り返しとなりますが、管理職の方が指導すべきなのは早めの専門家への相談を勧めることであって、本人の強迫行動や考えを変えることではありません。
このポイントをよく理解していただければと思います。
いずれにせよ、そのような問題に対してすぐに専門家に相談できる体制づくりがとても大切です。
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