今日は臨床心理士として、一般的な心理学の知識について綴っていきたいと思います。
日常語でも用いられ、一見似ている「不安」と「恐怖」という言葉ですが、臨床心理学的には異なる定義がなされています。
不 安 ・・・ 自己の存在を脅かす可能性のある刺激を漠然と予想することに伴う不快な気分
恐 怖 ・・・ ある特定の刺激に対して生じる不快な気分
つまり不安は漠然と(とくにこれといった対象はない)不安としている状態であって、たとえば「犬不安」というものは特定のものを指しているために存在しません。
恐怖は特定の刺激に対して生じますので「犬恐怖」という言葉はありえます。
不安への対処はどちらかというと、ある事態に対してどのように認知しているかという考えの部分の影響が大きいため、過度の不安に対しては認知にたいしてアプローチが加えられます。
恐怖への対処は、特定の刺激に対していかに慣れるか(専門的にはエクスポージャーといいます)を焦点にアプローチが加えられます。
なんとなく不快な感情が生じた際、はたして不安なのかそれとも恐怖なのかを自己洞察することで解決に近づくこともあるかもしれません。
あるいは、臨床心理士などの専門家へ相談するのもおすすめです。
テレワークで困ったときに読む本 設計・運用・メンタルヘルス対策(中央経済社)好評発売中
※画像をクリックいただくとAmazonにて購入することができます。
※先輩に聞いてみよう! 臨床心理士の仕事図鑑(中央経済社)好評発売中
※画像をクリックいただくとAmazonにて購入することができます。
※図解ストレスチェック実施・活用ガイド(中央経済社)好評発売中
※画像をクリックいただくとAmazonにて購入することができます。
※なぜストレスチェックを導入した会社は伸びたか?(TAC出版)好評発売中
※画像をクリックいただくとAmazonにて購入することができます。
※公認心理師必須センテンス(学研メディカル秀潤社)好評発売中
※画像をクリックいただくとAmazonにて購入することができます。
ストレスチェックQ&A まとめページはこちらから。
下記資料請求フォームよりお申し込みください。
各種ご相談承ります。お気軽にご相談ください
受付時間 9:00 - 18:00 [平日]
Contact