行動科学的に考えると、人が仕事ができないという状態の時に考えられる維持要因は2つしかありません。
それは、
・結果を出すためのやり方自体がわからない
・やり方はわかってはいるが、望ましい結果が出るまで続けることができない
の2つです。
結果を出すためのやり方自体がわからないとは、例えば営業職の方の場合ものの売り方そのものがわからないという状態です。
ものの売り方そのものがわからないという状態は経営者や上司からすると信じられないのですが、本当にそういう状態があり得るのです。
あるいは頭ではわかっていても具体的にどういう行動をとればいいのかわからないので、結果が出ないわけです。
他のケースだと、本人もわかっているつもりになっているがわかっていないというケースも多いです。
これは表面的には営業活動をしているのですが、成果につながるキーとなる行動が抜けているために起きることが多いです。
やり方がわからないで結果が出せないでいる部下に対して、まずやるべきことは結果に結びつく行動を分解し、言語化することです。
理想を言えばそれをわかりやすい文章に落とし込み、だれでも見られるようにするのです。
そうすればその組織はとても強くなります。
やり方はわかってはいるが、望ましい結果が出るまで続けることができないというケースは往々にして存在します。
あるアメリカの調査で、年初に立てた目標を実際に叶うまでやり続けた人は全体の1%であったというデータもあります。
人はなかなか行動を習慣化することは難しいのです。
習慣化とは、
しないといけないと思う
↓
しないと気持ちが悪い
↓
いつの間にかやっていた
と変化することです。
このように習慣化するには専門的には行動変容というプロセスが必要です。
行動変容についてはまた後日詳しく解説したいと思います。
成果が出ない部下を見た時、
・結果を出すためのやり方自体がわからない
・やり方はわかってはいるが、望ましい結果が出るまで続けることができない
のどちらかをまず考えるのが解決の近道であるといえます。
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